これはよい設計だった!「吊り戸」のメリット

東京の片隅に注文住宅で家を建てました。

注文住宅作りで一番楽しい工程は、もちろん設計です。ああしたいこうしたいを建築士の方に伝えて実現してもらいました。

自分でイメージできることは伝えることができますが、知らないことは設計に盛り込めません。
とはいえ、暮らしを便利にする工夫は至る所にあるわけで。
そんな工夫のひとつとして、建築士さんが提案してくれたのが「吊り戸」でした。

この記事はこんなあなたのお役に立つかも
  • 注文住宅を設計中の人
  • 掃除しやすい家にしたいなと思っている人
  • 開戸じゃないドアを検討している人

吊り戸とは、一体なんなのか?
それは「部屋の上部から吊るされている引き戸」のことです。

レールに取り付けて吊るして、引き戸のように開閉します。
上からぶら下がってる感じですね。

そんなわけで、一般的な引き戸との違いは、床のレール溝の存在の有無
あの、凸凹したやつですね。上から吊っているため、床にレール溝が必要ないんです。

吊り戸のメリットは「掃除しやすさ」

吊り戸式トビラのメリット、それはなんといっても掃除のしやすさ

クイックルワイパーがあれば、いい

床にレールを取り付ける必要がないので、廊下やトイレ、階段踊り場から寝室など、部屋と部屋を区切る床板(見切り板というそうです)がいりません

我が家は、通常の部屋もトイレも脱衣所も全部無垢フローリングになっていますが、床は仕切られておらずフルフラット
押し入れの床もフローリングが続いていますが、そこにも、ちょっとした溝・段差もありません。

こうなってくると、クイックルワイパーで床一面をさーっと拭くことができて、溝もないので、とっても楽。汚れも溜まりにくい。

溝に溜まるちょっとした埃。掃除するのってとても面倒なんですよね。トビラ1ヵ所だったら、多少の手間ですみますけどね。トビラが1枚しかない家って、そんな家なかなかないですから。

家中の溝をなしにできる。これが一番のメリットです。

見た目がすっきり

レール溝がないのって、想像以上に見た目がスッキリ。床面のレールがなくなることで、複雑さが減るからでしょうか。デザイン的にも良さげです。

ワックス掛けもやりやすい

無垢フローリングのお手入れのひとつに、ワックス掛けがあります。
フローリングが仕切られていないので、このワックスをかける時も多少の手間が減らせます。

デッドスペース減少

吊り戸のメリットは他にもあります。デッドスペースの減少もそのひとつ。

開き戸に比べて、開閉時のデッドスペースが減らせるので、壁面を有効活用することができます

戸が外れにくいという、防災的メリットも

吊り戸は上のレールにしっかりぶらさがっているので、戸がレールから外れにくいという特徴も。

これが地震の起きた際に開けにくさの軽減に繋がるというメリットもあるそうです。

吊り戸のデメリットを、あえて言う

吊り戸にもデメリットはあります。

コスパ

戸を支えるための丈夫さが必要になるということで、通常の戸よりコストが高いそうです。

家の中にたくさんトビラが必要な場合は、チリツモかもしれません。イニシャルコストのときは頑張って、住み心地を選ぶかどうか、価値観の問題かもしれません。

機密性

吊り戸はその構造の特性上、上から吊り下げている分、床と戸の間に少しだけ隙間ができます。そのため、機密性が低くなるそうです。

確かに通常のレール式トビラよりも機密性は低そうです。「床と戸の隙間から、隙間風が入る」なんてことが言われることもあるようです。が、我が家の吊り戸のある部屋では、隙間風を感じるほどではないですね。

土間コンの床暖房を設置しているからか、部屋同士の寒暖差がそこまでないからかもしれません。

同様に、機密性が低いと、人の気配を感じやすいという特徴もあります。脱衣場などは中は見えなくても、なんとなく気配を感じたりできます。むしろこれはメリットだったりします。

動作音

吊り戸は開閉時に、可動部分の動作音がなってうるさい、なんてことも言われたりします。

メーカーによるかもですが、我が家の吊り戸ではうるさいと感じたことはないですね。

吊り戸と壁がぶつかる時も、直前でスピードが緩まる(ソフトクローズと言うんですかね)ので、衝突音はないです。
スピードが緩まる時も、カチッ、という動作音くらい。

結論:吊り戸でよかった

家が狭いので、デッドスペースを減らすことができるという観点からも、吊り戸はとてもよい設計だったのだなあと思います。

自分の暮らしをイメージして、設計してくれる建築士にあれやこれやお願いするのも大事ですが、暮らしを便利にする工夫や知識については、プロに任せる・プロから引き出す。そんな姿勢や考え方が、やっぱり大事ですね。

施主とは言え、家づくりは1回目のど素人。この辺りのコミュニケーションが、設計を作っていく上で一番大事なんだなあと、思った出来事でした。

yamadakaba
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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