【しゃっかんほう】
建築の世界で昔から使われる寸法を表わす単位。日本独特の表現。
昔ながらの日本の単位「尺貫法」
「尺貫法」というのは、建築の世界においては昔から使われている
日本ならではの単位です。
長さを測る単位「寸」「尺」「間」
日本ならではの長さの単位では、「尺(しゃく)」「寸(すん)」や、「間(けん)」があります。
- 1寸=約30.3mm
- 1尺=約30.3cm=303mm
- 1間=約1,818mm
です。
6尺=303mm×6=1,818mm=1間 です。
この1間は日本家屋の基本単位になっています。
襖戸2枚分の幅が約1間。
和室の出入り口の柱と柱の間が1間と覚えておくと、
どれくらいの長さなのかがわかりやすいかもしれません。
面積を測る単位「坪」
さらに「1間×1間」のスペースが、「1坪(つぼ)」になります。
- 1坪=3.31㎡
床面積が50坪ある、というのは、
3.31㎡×50坪=165.5㎡ の床面積ということになります。
1坪は畳2枚分
1坪は「畳2帖」分の広さです。
逆に言うと、畳1帖分は1坪の半分(=1.65㎡)です。
10帖のリビングルームは、5坪分になります。
設計図はミリメートル
設計図面ではミリメートルで数値が記入されていると思います。
1間=1,818mm≒1,820mm と換算します。
バスルームの広さで、1,820×1,820mmサイズのものがあった場合、
1間×1間になるので、そのバスルームは1坪サイズになります。
尺の使い方
建築士さんと階段の打ち合わせをしているときに。
「この蹴上がりは何尺くらいですかね」
図面を見せられた時に。
「このバスルームは1間×1間サイズですか?」