家をキレイに保つのは難しいものだ。
特にどんなに掃除をしてみても、新築だった頃のキレイさはだんだんとなくなっていく。
ぼくの家は、桜並木の近くに建っている。
そのため、4月のこの季節、桜の見頃の季節が終わると、その花びらや葉が、家の敷地内にたくさん飛んでくる。見ている分にはきれいだけれど、散った桜を放っておくと、そうでもない。
また、秋の終わり頃の落葉もすごい。どこから飛んできたのかわからないような葉も混じって、外構部分に積もっていく。
我が家には屋上もあるから、外構同様、屋上にも、落ち葉が舞っている。
春と秋、どうしても落ち葉が溜まってしまい、どうしようもない時に、ぼくは落ち葉掃除をする。少なくとも年に2回。
都合の悪いことに、外構部分を白砂利にしてしまったのも、落ち葉掃除に関しては、失敗だ。落ち葉と砂利の相性の悪さといったら、それはもう、げんなりする。(ちなみに、屋上に敷いた長めの人工芝との相性も、だいぶ悪い)
ぼくの落ち葉掃除に欠かせないのが、ブロワーバキュームだ。ブロワー機能と吸引機能がセットになったこのマシンを片手に、いざ落ち葉掃除へと向かう。コンクリの上に舞い落ちている落ち葉なら、これほど楽な掃除はないんじゃないかと威力を発揮するブロワーバキュームも、我が家の白砂利と人工芝の前では、その実力の半分も発揮していないんじゃないかと思うほど。なんだかこちらが申し訳なくなる。
砂利の隙間に入り込んだ落ち葉や桜の花びらを、足やノズルの先で砂利をかき分けながらバキュームしていく。
砂利も一緒に吸い込んでしまうのではないかと心配するかもしれないが、ぼくの持っているブロワーバキュームは、絶妙な吸引力の弱さもあって、落ち葉は吸い込むけれど、砂利を吸い込むことはない。本当に小さな砂利は吸い込んでいるのだけれど、故障を引き起こしそうなサイズの砂利を吸い込む吸引力はないようで、助かっている。我が家の砂利は4号サイズだったはず。
ぼくの身長に対しては、絶妙に地面までの長さの足りないノズルのため、微妙に前かがみになりながら作業しなければいけないのも、なかなかしんどい。
けちって、ショルダーフックを買わなかったせいなのだけど、やっぱりケチるべきではなかったかと、毎回思う。けれども、年2回のことだから毎回購入するのを忘れてしまう。
屋上に1時間、外構に2時間は優にかかる作業を終える頃には、足腰に疲労が相当溜まってもいる。
これでも、引き渡しを受けた初めての秋の落ち葉掃除に比べたら、早くそして負担の少なくなった方で、最初は丸1日がかりだった。ブロワーバキュームを持っていなかったから、箒と手作業だったあの時に比べると雲泥の差ではあるのだけれど、やっぱりいまでもしんどいものはしんどい。
落ち葉掃除をする気力や意思の強さも大事だけれど、もっと重要なのは、天気だ。
掃除をする前の数日間は、晴れていないといけない。なぜかというと、落ち葉が水に濡れて湿っていると、吸引できないからだ。3時間はかかる作業だから、落ち葉掃除にとりかかるのは、休日になる。当日に晴れていて、さらにその前2〜3日は雨が降っていない、そして、やる気と時間的余裕がとれる週末、となるとなかなか条件を満たすタイミングがない。
風も重要だ。
ブロワーバキュームの上手な使い方は、散らばっている落ち葉に、一度ブロワー機能を使って風を吹きかけ、一か所に集め、そこで吸引するのが効率がいい。
風の強い日に作業をしようとすると、これが難しい。
落ち葉を集めて吸引しようとすると、タイミング悪く吹く強風に撒き散らかされたりする。
落ち葉と同じくらい悩んでいるのが、砂利の汚れだ。ホームセンターで買ってきた安い砂利ではあるのだけど、敷き詰めた当初は真っ白だった。雨に濡れるとうっすらと艶っぽくなる白い色がきれいだったのだけど、2年ほどですっかり土汚れてしまった。
土間コンの汚れもそうだけれど、土汚れは落とすのがとにかく難しい。その上、落ちたとしてもそこまでキレイにならない。とにかく悩ましい。
googleで検索しても、汚れた砂利は交換がおすすめだそう。でも、あんな重たいものをまた敷き詰め直すの?汚れた砂利はどうやって捨てるの?
そんなことを考えると、腰が重たい。汚れた砂利はどうすればキレイになるのだろう?少しでも汚れない方法はあるのかな?
この先も引っ越す予定はないから、年に2回、落ち葉掃除をしていくのだろう。
白い砂利の色が変わっていくのを見ていくのだろ。
砂利でも簡単に落ち葉が掃除できるホウキを、誰か早く作ってくれないかな。